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被爆二世・三世・四世は被爆者青年同盟に結集せよ! 被爆者解放!日帝打倒!
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8・6広島-8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会より、長崎において3月9日に開催された「3・9 ビキニ事件から54周年 長崎集会」の報告が届きましたので紹介します。

ビキニ事件から54周年 あらためて核開発を問う! -核と人類は共存できるのか-」と題して、ビキニデー集会を、長崎で開催しました。
講師は藤田祐幸さん(元慶応大学助教授)。

藤田さんは、イラクの劣化ウラン弾やチェルノブイリの原発事故などの現地調査、さらに日本の各地の原発の放射能の実態調査などを行い、核開発に警鐘をならしつづけています。

劣化ウラン弾問題。
藤田さんは国会でも参考人として証言をされました。
パワーポイントを使った映像で、1時間50分にわたりマンハッタン計画から始まり、広島・長崎の原爆投下については、原爆を投下した米軍機の飛行ルートの問題や小倉に原爆が結局落とせなかった気象条件の問題について新説なども紹介しつつ論じられました。
 
ビキニ事件について。
この事件と日本の原子力開発の関係について藤田先生は年表を使って力説し、「ビキニ事件を契機にして日本の核開発は始まり、一方で反核運動も始まった」ことを鮮明にしていきました。
 
そして岸伸介が、原子力開発を結局は軍事利用を念頭において推進していたことを告白している回想録からの文章を引用し、日本の核開発が、結局は核武装という政治目的を最初からはらんで始まったことを明らかにされました。
 

さらにチェルノブイリ原発事故やイラクでの劣化ウラン弾の被爆の現実について、自らが現地に乗り込んで撮影してきた写真の映像を示しつつ、その被害がいかに広大で、しかも今後その被害を現地の人がいかに長期にわたって負い続けなければならないかを訴えられました。
チェルノブイリ原発事故の立ちのき地域であるのに、高齢や病気のために移動ができず住み続けている人たちはおり、「何も変わっていないよ。ほら、このキャベツりっぱだろう」と話してかけてきたおばあちゃんなど、事故の実態や影響を実は良く知りながら、しかし無理に笑いながら生きていかざるを得ない人々の話や、廃墟となった村の給水塔の上にコウノトリが巣をつくっている写真など、被爆という問題の重さをあらためて考えさせられるものでした。
 
日本の原発問題については、昨年の柏崎原発事故の現場写真を示し、その事故が場合によってはチェルノブイリをはるかに上回る事故となった可能性を指摘。
そして原発がつくられたころのその当時の地震理論によって、「地震の来ないであろう」地域に原発が建てられて今に至っているが、今では地震理論は変わり、その当時「地震の来ないだろう」と思われた地域は、実は「これから地震の来る」地域であることが分かってしまった。
日本の原発の多くは、だから、見事に今後地震の起こる可能性の高い地域にばかり建設されている。
これに対して、当時の科学者は、誰も責任を取っていない。
科学は進歩するものであって、今後理論が変わった時に責任の取れないことは絶対にしてはいけないと、強調されました。

その上で、原発産業労働者の被爆の話を藤田さんはされ、多くのホームレスが原発の清掃などに駆り出され、被曝している事実、そして死んでいっている事実、しかもその正確な実態自身が分かっていない現実を話されました。
原発労働者の証言を取りに言っても、あまりにも巨大な施設の中での労働で、そもそも自分が施設のどこでどういう仕事をしたのかさえも理解していない。そして被爆の許容値を超えれば二度と雇われなくなる上、そのまま被爆の症状を発症してほかの労働もできなくなり、ちゃんとした医療を受けることもないまま死んでいく。
原発産業は、こうした無数の使い捨て労働者によって支えられている事実を指摘されました。
 
そして最後に長崎とも関係の深い高レベル核廃棄物最終処分場について触れ、核廃棄物を埋め捨てにすることで、原発の最終的な核のゴミを「解決」しようとする無謀さを指摘。

こうした話を受けて、約40分にわたって質疑応答をしました。
藤田さんが「劣化ウラン弾」という言葉が嫌いで、「劣化」という言葉を使わないということについて、「商業的に『劣化』と言っているだけで、あれは立派なウランで、兵器です」。
 
また、チェルノブイリの調査に行った時のソ連崩壊のエピソードなども話されました。
国家や体制がいかに簡単に崩壊するか、そしてそんな国家が、どうして何万年何十万年も放射能を出し続ける核廃棄物や原発を管理しつづけることができるのかを、あらためて考えされられました。
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» よくわかる
時折のぞいております。余り知らないことが載せられていて、勉強になります。今日の報告は、反核の全体像のようなものがよくわかります。三里塚を取り組む中から、被爆者、被爆2世、3世のみなさんの闘いとともに歩んでいかねばと感じています。頑張ってください。
神戸の松原 2008/03/12(Wed)09:21:32 編集
» ご無沙汰しております
お元気ですか?
こちらは、相変わらずナントカ暇なしで、体はあちこちガタピシゆうてますが(笑)
時々覗いてくださってるそうで、ありがとうございます!

>三里塚を取り組む中から、被爆者、被爆2世、3世のみなさんの闘いとともに歩んでいかねば
またまたこの上ないうれしいお言葉!
労農連帯の砦、反戦の砦、三里塚は私たち被爆者・2世・3世にとってもかけがえのない砦であり出撃基地です。
鈴木加代子さんのところで語った夢、「ひぇ~下総半島全域もゼネスト突入です!」という悲鳴を一日でも早く敵権力に叫ばせたいです。

ところで関実のみなさまは3・16はどうなさるんですか?
2008/03/12 21:41
» 長崎のKさんへ。
大変お疲れのところ報告ありがとうございます。
藤田先生のお話、是非伺いたかったです!

特に「使い捨て原発労働者」の実態は、まだまだ私たちも肉薄しきれていませんものね。
原発産業のあくどさもさることながら、原環機構による自治体が応募するだけで年2億1000万円もの交付金を出す、地方分権を踏みにじり札束で頬をはたく悪辣さも許せません。
新五島への、高レベル放射性廃棄物最終処分場誘致の動きは現在的にはどうなっていますか?
またお時間がおありの時に教えてください。

3・16の大爆発から3・30三里塚~8・6-8・9へとともに攻め上りましょう☆
夾竹桃 2008/03/12(Wed)21:25:00 編集
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