3・16ワーカーズアクション in ヒロシマ 報告②

反戦被爆者の会　会長大槻泰生さんの渾身のアピールです！

反戦被爆者の会アピール　２００８年３月１６日　原爆ドーム前

あたたかいミルクコーヒーとビスケットで原爆によって傷を受けた私の体をあたため心をいやし「かけがえのない命だから、元気を出して自分の体は自分が守るのよと」いつもいつもそう言って励ましてくれていたあなた・・・の気持ち。
それは一緒に住むようになっても変わらなかった。
 
途中であなたは平和公園の灯火（ともしび）の中にかわったが、それは今もかわっていない。

「戦争はいやだ、原爆はいやだ。血と汗と涙でかちとった平和憲法を働く私達が活用できる世の中に被爆者・二世・三世の人達とがんばってね」そうはげましてくれているあなた・・・
今、私はあなたの前に来ている。 
あたたかいミルクコーヒーとビスケットで体をいやし集会に参加している。

数多くのあなたや私達被爆者や２世・三世の志を同じくする広島の労働者市民と共に、一握りの戦争によって金もうけを企む奴らをせんめつするために集まっている。 

被爆者は早く死ぬことを、二世・三世には親の影響はないと切り捨てようとしてきました。
それは又戦争をやろうという考えであり許すことはできません。 

痛み、苦しみ、悩みをこらえて労働者の一人として労働組合を組織して２・１ストを頂点とする闘いに体を張って立ちあがりました。
「空白の１０年」と呼ばれている期間も占領軍の厳しい弾圧にも屈することなく闘ってきた。 

今も「自分の家は焼けずに済んだ。原爆のおかげで戦争は早く済んだのだから原爆投下は正しかった」と言っている市民がいる。
原爆投下は後世まで影響するもので正しいものではありません。

私達はあわれみの対象ではありません。
原水爆に無関心でいることは戦争を行ない、原水爆を投下することを支持するものだといっても言い過ぎではありません。

 昨年の１１・４集会を今年の８・６集会に現そうではありませんか。
私は戦争に反対し平和を守りぬくことが私達や二世・三世に課せられた任務であり、本日参加された広島の労働者、市民の行動であることを強く強く訴えてご挨拶にいたします。 

（前半の切なく優しく呼びかけていらっしゃる『あなた』は、ともに反戦・反核・被爆者解放を闘い、原爆症に奪われた奥さまです）