鋼鉄はいかに鍛えられたか

反撃に起った府職労働者に、熱い熱い連帯の想いをこめてこの一節を贈ります。

人間にあってもっとも貴重なものそれは生命である。

それは人間に一度だけあたえられる。

あてもなくすぎた年月だったと胸をいためることのないように、

いやしい、そしてくだらない過去だったという恥に身をやくことのないように、

この生命を生きぬかなければならない

(　「鋼鉄はいかに鍛えられたか」　オストロフスキー　）

「鋼鉄はいかに鍛えられたか」は、ロシア革命のただなかで、腐敗した古い力の破壊と、新社会建設のため、革命的献身性と燃えあがる熱情を持ち、闘った青年たちの輝かしい生と死を描き、歴史的転換期という大きなうねりの時代（とき）に、いかに生きねばらならいのか、いかに闘わなければならないのかを問うたオストロフスキーの自伝的小説です。